ラミレス氏の無罪を支持する署名が提出される
ウェブ版LaHora紙
2014年8月8日

コタカチ郡とフニン村のリーダー達が、四ヶ月に渡り拘留されているインタグ地域のリーダー、ハビエル・ラミレス氏の釈放を求める署名を集めた。ラレミレス氏が問われている反逆罪について、彼は全く無関係でることは周知の事実だと裁判所に示すためである。署名つきの書状は検察に提出された。

11時頃イバラ市で記者会見が行われ、コタカチ郡議会議長ウーゴ・ロバリーノ、フニン村副村長ラウロ・ルセロ、フニン水理事会理事長イスラエル・ペレス、拘留されているラミレス氏の妻レアナ・トーレスから、本件の詳細が報告された。

国営鉱山会社(ENAMI)の運転手に暴行を加えたとして逮捕されたフニン村の村長を支持する署名380筆を添えた書状が提示された。

<記者会見での発言>

ルセロ氏は、5月8日に警官隊がフニン村に進入したことを思い起こすことから発言をはじめ、その後ラミレス氏の逮捕・拘留に言及した。「私たちの仲間が逮捕され拘留されています。ですから、我らが村長を支持する署名を集めてきました。彼が無実であることは誰もが知っていますから。」

ここで、約380人分の署名を添えた書状が公開された。ルセロ氏等によると、署名者にはENAMIの職員も含まれているとのことだ。ラミレス氏は、現場にいたENAMIの運転手の一人に暴行を働いた事になっており、そのために拘留されている。

また、4ヶ月を獄中で過ごしたラミレス氏が釈放されるか否かは、昨日の昼頃の段階では、未だに公表されていないことが報告された。裁判前の調査のため、まず3ヶ月の拘留命令が下され、それが失効すると延長が決定され、さらに1ヶ月拘留が続いている。

延長された拘留期間は土曜日で終了する。

一方ペレス氏は、ラミレス氏が逮捕されるきっかけとなった事件当日、膝の手術をしたばかりだった彼は現場にいなかったことを証明するあらゆる証拠が提出され、その正当性が確認されたにもかかわらず釈放にいたっていないことに言及した。ペレス氏によると、これまでに得られた司法サイドからの返答は、ENAMIの運転手に暴行を働いた犯人が見つかるまで釈放はない、というものだ。

「私たちにとって、川や森が生まれるインタグのような美しい地域を一鉱山会社が破壊しようとしていることは憂慮すべきことです。それは、地域のコミュニティやコタカチの人々にとって容認できないことです。」とペレス氏は語った。

<家族の状況>

ラミレス氏の妻リアナ・トーレスさんは、家族は難しい状況にあり、司法制度が公正な判断をすることを待ち望んでいる、と話した。また、フニン村で脅されたことについても言及した。「私たちの村で何が起きているのか見てもらいたいです。フニン村には警官隊が駐留しています。夫が拘留されている他にもこんなことがありました。先週の木曜のことですが、警官が飲酒している写真を撮ろうとした時、彼らに協力的な人のひとりが追いかけてきてカメラを取り上げられました。カメラを渡し、写真をネット上で公開するような不正を働くなと脅されました。」

一方ロバリーノ氏は、署名を募ったのは、不正な拘留が政治的、個人的見解を超えた問題だからだ、と語った。
「拘留されている彼が鉱山開発に賛成していたとしても、同じように署名を集めたでしょう。なぜなら、不正とは、個々の価値観を問わず、抵抗すべきものだと信じているからです。この意味において、我々議会は、いのちと母なる大地を守ろうとする村長とその家族を何らかの形で支持したいと思います。司法制度も、このように曇りなきものであることを求めます。」

ロバリーノ氏は、拘留中のラミレス氏について、弁護士と共に保釈を求めたが却下されたことを付け加え、「とにかく、彼の釈放に向けて仕事を続け、彼の家族を支え続けることです」と話した。

<事実>
ハビエル・レミレスは反逆罪に問われている。当初は、テロリズムと破壊活動の罪状も加えられていた。

<現状>
ラミレス村長は四ヶ月に渡って拘留されている。

<メモ>
ラミレス氏の現状を周知するため、キトの大統領官邸前でデモ行進や座り込みがあるかもしれないことが記者会見で告知された。

<この人の一言>
「ラミレス氏は、周囲の人たちを脅すためだけに逮捕されたように思われ、これは懸念すべき出来事です。」(フニン水理事会理事長イスラエル・ペレス)

「もう家に帰りたいとあの人は言いました。私たちもそれを望んでいます。」(ラミレス氏の妻レアナ・トーレス)


フェイスブック「ナマケモノたちの愛するエクアドル」より転載させていただきました


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